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音楽のちから

こんにちは、福島ユニット所属の沼内天之(ぬまうち たかゆき)です。

先日、好きなロックバンドについて調べている際に面白い話を読みました。

アメリカのロックバンドであるGreen day(グリーンデイ)が2004年に出したアルバム

『American Idiot』の一曲目 タイトルでもある『American Idiot』という曲に関する話です。

この曲は2004年に発売されてすぐにビルボードロックチャートにて堂々の1位を獲得しました。

『American Idiot』直訳すると『バカなアメリカ人』という意味だそうです。

そんなタイトルの曲がなぜ売れたのかを解説するためには、当時の時代背景が大きく関わってきます。

2004年というとアメリカがイラクに戦争を仕掛けて1年程経った頃であり、

そんなさなかに制作されていたこのアルバムは当初、1曲目に収録されていた曲は全く別の曲であったとのこと。

しかし、諸事情により発売前に急遽、曲を書き換え、一から作り収録したのがこの曲『American Idiot』です。

歌詞の内容はまさに『反戦』をテーマでかなり重いテーマをコミカルにロックなワードを交えて、嘘や都合が悪い情報をメディアが都合よく捻じ曲げ、本当に伝えなければならない情報は濁されている。そんな社会で生きているアメリカ人はマヌケになる一方だし、だから自分はそんなアメリカ人は嫌だしそんな風にはなりたくないという内容です。

完全に自分の国を敵に回すような歌詞がなぜ大衆に支持されたのかは、まさに当時のアメリカ国民が「まさにそのとおり、よくぞこのモヤモヤを代弁してくれた」ということでした。

すごくキャッチーでカッコイイロックナンバーですので興味があれば調べて聴いてみると新たな世界の扉が開くかもしれません。

近年、にわかに信じられない事件や事故を耳にすることが多い世の中ですが、

ちょっと前に流行った『うっせぇわ』など流行った曲ももしかすると、同じような共感がヒットの理由になっているんじゃないかなとふと感じました。

世の中が希望溢れる優しい歌であふれるような日本に私は住みたいです。

以上、バンドオタクの沼内天之でした。


メモリアルレジデンス新地

2023年7月6日