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秋の夜長にお薦めの本

こんにちは、メモリ桜・川崎の植野です。

徐々に夜の涼しさが増してきましたが、風邪などひかずにお過ごしでしょうか。

さて今回のブログは、そんな秋の夜長に読みたい本について書いてみたいと思います。「読書の秋」とも言いますしね。皆さん、何かしら心に残る一冊を持っているのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、イギリスの作家エリス・ピーターズ。推理小説を得意とする女性作家なのですが、私はこの方のお書きになった「修道士カドフェル」というミステリのシリーズが大好きなんです。

時は中世、修道士であるカドフェルの暮らしている、修道院を中心とした街シュールズベリを舞台に、主人公である元十字軍兵士の経歴を持つカドフェルが、様々な事件に挑みます。何しろ中世が舞台ですから、現代のような科学捜査などありません。小さな証拠を拾い集め、カドフェルの経験からくる知識で犯人を追い詰め、そしてゲストとして出てくる若い男女を助ける。そんなお話です。NHKでドラマにもなりましたので、ご存知の方も多いかもしれません。

カドフェルの聖職者としてのちょっと不良な(?)感じを面白く思ったり、出てくる男女の恋愛模様が気になったり、カドフェルが育てているハーブ畑の香りを想像しつつ、最後はハッピーエンド。読んでいて気持ちがいいですね。シリーズ終盤には序盤からの伏線が回収され、大きなカタルシスもあります。

この話は修道院が舞台で、主人公は修道士ですから、当時のキリスト教のあれこれをうかがい知れるのも面白いところですね。神への祈りとともに生きている修道士の生活もまた、興味深いところです。葬祭に携わる人間としては、当時の遺体を収める棺の描写や、ミサの様子など、それもまた興味深い・・・そして無駄に詳しくなるハーブのあれこれ(笑)

ちょっと昔の本なので、手に入れるのは簡単ではないかもしれませんが、ぜひ一度読んでみてほしい本です。

 


メモリアルホール川崎 メモリアルホール桜

2018年10月17日