役に立たない?豆知識。
皆さんは祭壇の一番上にある屋根付きの部分(輿)が、なぜあんな形かご存じですか?
江戸時代のある時期から、身分の高い方がお寺ででご葬儀をする場合に、その都度祭壇を作って一番上の段にお寺を模したものを作り、その中にお棺を納めてご遺徳の高さをあらわしたそうです。
これを本輿と言い、現代の飾り輿の基になるものです。
その後、奥行きを半分にしてお棺を祭壇の後に高台にのせて飾る(通称うしろ棺)半輿と呼ぶようになりました。
今でも一部のお寺さんや新興宗教(天理教など)で見られます。
戦後棺を祭壇の前に置くようになり、輿も薄くなり飾り輿と呼ばれています。
ことわざで本気で取り組むことを「本腰を入れる」と言いますが、
祭壇の一番上の輿に棺をいれる大変さが基だそうです。
豆知識をもう一つ。 江戸中期の大商人が葬列を組んだ時、お身内だけでなく人を雇い400メートルの長さになったそうです。その後商売敵との競争になり長さを競ったり、持ち物の豪華さで競ったりしたそうです。 私もガラスの目が入って金泥仕上の竜頭を博物館で見たことがありますが、商人の気合の入れ方を感じます。
覚えていても役に立たない知識ですので忘れてくれて結構です。
要らない豆知識ででした。
2022年10月2日